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09月22日-05号

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  1. 福井市議会 2021-09-22
    09月22日-05号


    取得元: 福井市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-29
    令和 3年 9月定例会               福井市議会会議録 第5号            令和3年9月22日(水曜日)午後1時30分開議〇議事日程及び会議に付した事件 日程 1 会議録署名議員の指名 日程 2 第48号議案ないし第63号議案,第29号報告,陳情第7号ないし陳情第9号 日程 3 予算特別委員会継続調査について 日程 4 第64号議案 令和2年度福井市各会計歳入歳出決算の認定について 日程 5 第65号議案 令和2年度福井市水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について 日程 6 第66号議案 令和2年度福井市簡易水道事業会計決算の認定について 日程 7 第67号議案 令和2年度福井市下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について 日程 8 第30号報告 令和2年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率等の報告について 日程 9 決算特別委員会の設置及び付託について 日程10 決算特別委員会委員の選任について 追加日程 決算特別委員会の閉会中の継続調査について 日程11 市会案第11号 地方財政の充実・強化を求める意見書について 日程12 市会案第12号 コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書について 日程13 第68号議案 固定資産評価審査委員会委員の選任について 日程14 人権擁護委員候補者の推薦について──────────────────────〇出席議員(32名) 1番 岩佐 武彦君   2番 酒井 良樹君 3番 山田 文葉君   4番 榊原 光賀君 5番 寺島 恭也君   6番 津田かおり君 7番 近藤  實君   8番 水島 秀晃君 9番 池上 優徳君   10番 福野 大輔君 11番 八田 一以君   12番 菅生 敬一君 13番 伊藤 洋一君   14番 泉  和弥君 15番 藤田  諭君   16番 中村 綾菜君 17番 田中 義乃君   18番 村田 耕一君 19番 片矢 修一君   20番 玉村 正人君 21番 堀江 廣海君   22番 下畑 健二君 23番 鈴木 正樹君   24番 奥島 光晴君 25番 今村 辰和君   26番 野嶋 祐記君 27番 堀川 秀樹君   28番 青木 幹雄君 29番 石丸 浜夫君   30番 見谷喜代三君 31番 皆川 信正君   32番 加藤 貞信君──────────────────────〇欠席議員(0名)──────────────────────〇説明のため出席した者 市長         東 村 新 一 君 副市長        西 行   茂 君 企業管理者      前 田 和 宏 君 教育長        吉 川 雄 二 君 都市戦略部長     桑 原 雄 二 君 総務部長       塚 谷 朋 美 君 財政部長       田 口 春 彦 君 市民生活部長     廣 瀬 峰 雄 君 福祉保健部長     齊 藤 正 直 君 商工労働部長     寺 井 道 博 君 農林水産部長     清 水   拓 君 建設部長       増 永 孝 三 君 消防局長       片 川 浩 幸 君 上下水道経営部長   土 田 将 一 君 上下水道事業部長   海 道 克 也 君 教育部長       林   俊 宏 君──────────────────────〇事務局出席職員 議会事務局長     松 井 優 美 議会事務局次長    吉 田 裕 彦 議事調査課長     尾 野 嘉 貞 議事調査課長補佐   塚 本 大 祐 議事調査課主幹    田 原 弥 香 議事調査課副主幹   秦   宏 樹 議事調査課副主幹   新 町 祥 子────────────────────── ○議長(皆川信正君) 出席議員が定足数に達しておりますので,議会は成立しました。 よって,これより会議を開きます。────────────────────── ○議長(皆川信正君) それでは,日程1 会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は,会議規則第88条の規定により,14番 泉和弥君,15番 藤田諭君の御両名を指名します。────────────────────── ○議長(皆川信正君) 次に,日程2 第48号議案ないし第63号議案,第29号報告,陳情第7号ないし陳情第9号,以上20件を一括議題とします。 以上の各案件については,去る8月30日の本会議において,各常任委員会及び予算特別委員会に付託され,予算議案については,予算特別委員会から各常任委員会調査依頼されました。 それぞれ審査結果の報告を受けましたので,これより委員会終了の順序に従い,結果の報告を求めます。〔各委員会審査結果報告書は本号末尾参照〕 総務委員長 8番 水島秀晃君。 (8番 水島秀晃君 登壇) ◆8番(水島秀晃君) 去る8月30日の本会議において,総務委員会に付託されました案件と予算特別委員会から調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,9月9日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案2件,陳情2件であり,審査の結果,挙手採決により,議案はいずれも原案どおり可決,陳情第7号は採択すべきもの,陳情第9号は不採択とすべきものとすることに決しました。 また,調査依頼を受けました案件は議案2件,報告1件であり,議案はいずれも原案適当,報告は報告どおり承認することが適当であると報告することに決しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,陳情第7号 地方財政の充実・強化を求める意見書提出について委員から,国においてコロナ対策は取られているものの,先行きは不透明であり,地方自治体の財政状況は逼迫することが考えられるため採択すべきとの意見があり,挙手採決の結果,採択すべきものとすることに決しました。 次に,陳情第9号 辺野古新基地建設の中止と,普天間基地の沖縄県外・国外移転について国民的議論を行い,憲法に基づき公正かつ民主的に解決することを求める意見書の提出について委員から,沖縄県の県民投票などで示された民意を無視した政府の方針には反対であり採択すべきとの意見があった一方で,日本の防衛に関することについては,国において的確な判断がなされると考えるため不採択とすべきとの意見があり,挙手採決の結果,不採択とすべきものとすることに決しました。 次に,予算特別委員会からの調査依頼案件であります,第48号議案 令和3年度福井市一般会計補正予算,総務費中,北陸新幹線福井開業2年前「福いいネ!」イベント事業について委員から,新幹線開業に向けた機運醸成のため取り組んでいる「福いいネ!」関連事業の中には,民間の方々と協力して取り組んでいるものもあるが,こういった事業も含め,開業後も継続して取り組んでいくのかとの問いがあり,理事者から,新幹線開業までは新幹線プロモーション課が本市のイメージ戦略を担い,「福いいネ!」の活用については全庁的な取組として進めている。開業後も引き続き全庁一丸となって本市を全国に発信していけるよう,万全な組織体制を構築したいとの答弁がありました。 これに対して委員から,開業後も各部局がしっかりと引き継ぐなどして,特に事業効果が高いものについては,継続して予算化し取り組んでほしいとの要望がありました。 同じく,総務費中,財政調整基金積立金について委員から,令和元年度までの決算剰余金の一部を財源として6億3,700万円を積み立てるとのことだが,令和2年度も黒字決算となるのであれば,できるだけ多くの額を積み立てるべきではないのかとの問いがあり,理事者から,今回の補正により,基金残高は約17億900万円となり,今年度の目標としていた15億円を上回ることとなる。本市としても令和5年度30億円としている目標をできる限り早く達成したいと考えているが,コロナの状況も見極める必要がある。今後も国の臨時交付金を最大限活用したコロナ対策の実施と基金積立てが両立できるよう努めていきたいとの答弁がありました。 以上が当委員会での審査結果並びに調査結果の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(皆川信正君) 次に,建設委員長 11番 八田一以君。 (11番 八田一以君 登壇) ◆11番(八田一以君) 去る8月30日の本会議において,建設委員会に付託されました案件と予算特別委員会から調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,9月9日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案5件であり,審査の結果,いずれも原案どおり可決しました。 また,調査依頼を受けました案件は議案2件,報告1件であり,議案はいずれも原案適当,報告は報告どおり承認することが適当であると報告することに決しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第57号議案 工事請負契約の締結について(東安居団地D棟新築工事)について委員から,他の自治体では高度経済成長期に建設された公営団地を,建て替えるのではなくリノベーションで対応している事例が見受けられるが,本市はこのリノベーションについてはどのように考えているのかとの問いがあり,理事者から,今回の工事では東安居団地の5号館を取り壊してD棟を建設することとなるが,未改修の1号館については耐震改修に加え,リノベーションとまではいかないまでも全面的に改修する計画であり,今後は間取りなども工夫して考えながら改修を進めていきたいとの答弁がありました。 次に,予算特別委員会からの調査依頼案件であります,第48号議案 令和3年度福井市一般会計補正予算,土木費中,路線バス安定運行緊急支援事業について委員から,コロナ禍でえちぜん鉄道や京福バスなどの公共交通の利用率はかなり落ち込んでいると思うが,今後の見通しや公共交通事業者への支援について,市としてどのように考えているのかとの問いがあり,理事者から,今年の4月から7月までの4か月間の状況をコロナ禍前の令和元年度と比較すると,利用者で約2割,公共交通事業者の収益で約3割減少している。今後のコロナの状況にもよるが,すぐに利用者数が回復することは難しく,本市としても公共交通を支えていくことは大変重要であると考えているため,利用者の減少や経営環境の悪化が今後もさらに続くようならば,国の交付金等を活用した支援も検討していきたいとの答弁がありました。 次に,第63号議案 令和3年度福井市一般会計補正予算災害復旧費について委員から,災害が発生した際は,取り急ぎ随意契約による応急的な復旧工事を行い,その後入札により本復旧工事を発注することとなるのか。また,これから台風が多く発生する時期に入るが,復旧工事はいつ頃完了すると見込んでいるのかとの問いがあり,理事者から,災害によりどうしても応急処置が必要となった箇所については随意契約による緊急工事を行い,本復旧工事補正予算成立後,入札により発注することとなる。また,本復旧工事については,年度内での完了を目指して鋭意努力するとの答弁がありました。 以上が当委員会での審査結果並びに調査結果の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(皆川信正君) 次に,経済企業委員長 25番 今村辰和君。 (25番 今村辰和君 登壇) ◆25番(今村辰和君) 去る8月30日の本会議において,経済企業委員会に付託されました案件と予算特別委員会から調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,9月10日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案1件であり,審査の結果,原案どおり可決しました。 また,調査依頼を受けました案件は議案3件,報告1件であり,議案は挙手採決を行った1件を含め,いずれも原案適当,報告は報告どおり承認することに決しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第59号議案 財産の無償譲渡について(旧福井市美山森林温泉みらくる亭)について委員から,譲渡先の株式会社Odiningには,譲渡後も温泉として施設を活用し,長く経営してほしいと思うが,会社としての信頼度はどうかとの問いがあり,理事者から,O3diningは,市内に鳥料理専門店を2店,県内に料理旅館を1店経営しており,経営状況はいずれも好調であると伺っている。また,みらくる亭の改修等に係る経費は国の補助金を活用する予定であり,先日,採択する旨の通知があった。補助金の申請に当たっては,地元の金融機関事業計画資金計画を確認しており,併せて地元の金融機関として支援するとの確認書もあることから,しっかりと運営していただけるものと考えているとの答弁がありました。 次に,予算特別委員会からの調査依頼案件であります,第48号議案 令和3年度福井市一般会計補正予算,商工費中,ふくい元気「買い福(回復)」キャンペーン事業について委員から,市内の小規模店などで使用できる電子クーポンを発行するとのことだが,特に高齢者などには使いにくいのではないのか。また,消費喚起につながるとは思えず,中小企業への支援にはならないのではないかとの問いがあり,理事者から,アプリの使用方法等に不安を感じる方のために,コールセンターでのサポートや,ショッピングセンター等へ出張しユーザー登録サポートを行うなど,市民が安心して利用できるよう環境を整えていきたいと考えている。また,この事業を実施することで,新たな顧客の定着や,新たなサービスの継続的な提供につながるものと考えており,事業者支援を目的として実施していきたいとの答弁がありました。 同じく,災害復旧費中,林道施設災害復旧事業について委員から,今回の大雨により被災した林道や作業道が多数あったが,林道の補修に係る市の単独費は,当初予算でどれくらい計上しているのかとの問いがあり,理事者から,林道補修事業として530万円を計上しているとの答弁がありました。 さらに委員から,その予算額をもう少し多く計上したほうがいいのではないのかとの問いがあり,理事者から,今回の災害等を通して,緊急時にも必要な対応ができるよう,事前に予算措置を講じておく必要があると考え,次年度予算はしっかりと要求していきたいとの答弁がありました。 これに対して委員から,災害時は予算要求できるが,平常時にも林道や作業道は崩れることがある。特に,作業道の補修ができないと非常に困るので,そういった予算は当初から計上しておいてほしいとの要望がありました。 以上が当委員会での審査結果並びに調査結果の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(皆川信正君) 次に,教育民生委員長 12番 菅生敬一君。 (12番 菅生敬一君 登壇) ◆12番(菅生敬一君) 去る8月30日の本会議において,教育民生委員会に付託されました案件と予算特別委員会から調査依頼を受けました案件を審査及び調査するため,9月10日に委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました案件は議案5件,陳情1件であり,審査の結果,議案は挙手採決を行った1件を含め,いずれも原案どおり可決,陳情は挙手採決の結果,不採択とすべきものとすることに決しました。 また,調査依頼を受けました案件は議案1件であり,挙手採決の結果,原案は適当であると報告することに決しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,第56号議案 工事請負契約の締結について(新ごみ処理施設整備に係る調整池整備工事)について委員から,今回の工事の予定価格に対する落札額の比率は,近年の工事落札額の傾向に比べ1割以上も低くなっており,このことが下請業者へのしわ寄せとなり,低賃金での労働を余儀なくされることが懸念されるが,市はどのような対策を行っていくのかとの問いがあり,理事者から,今回の工事は低入札価格調査の対象となっており,工事発注後も市の担当職員が元請,下請の事業者に対して施工体制の点検を行うことになる。その中で,人件費が極端に安価となっていないかなど,契約内容を確認し,不適切な部分があれば是正を求めていくとの答弁がありました。 次に,陳情第8号 地域活性化の拠点である美山庭球場「ウインク」の積極活用について委員から,地域の人たちが様々な大会を開催するなど,この庭球場を活用し,地域活性化に寄与したいという地域住民の思いに応えて採択すべきとの意見があった一方で,陳情の中に「行政が維持管理を担うことにより」とあるが,当該施設の活用を図るのであれば,行政が維持管理を担うのではなく,美山地区テニス協会等,地区が主体となっていくべきと考えるため不採択とすべきとの意見があり,挙手採決の結果,不採択とすべきものとすることに決しました。 次に,予算特別委員会からの調査依頼案件であります,第48号議案 令和3年度福井市一般会計補正予算債務負担行為中,学校給食調理業務委託事業社北小学校)について委員から,市としては正規職員の調理技師を新たに採用しない方針であるため,直営で給食を提供することが難しくなっていることは認識しているが,今後も業務委託をせざるを得なくなる単独調理校は出てくるのかとの問いがあり,理事者から,500食程度以上の給食を作る市街地周辺の大規模校については,調理技師の退職状況を見ながら単独調理校として残していく計画である。また,川西地区より西方面の小規模校についても,当面,単独調理校として残していくことになる。今後,学校規模適正化など,様々な課題への対応と併せ,給食の運営方法をどのようにしていくか考えていきたいとの答弁がありました。 以上が当委員会での審査結果並びに調査結果の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(皆川信正君) 次に,予算特別委員長 10番 福野大輔君。 (10番 福野大輔君 登壇) ◆10番(福野大輔君) 去る8月30日の本会議において,予算特別委員会に付託されました議案3件及び報告1件,並びに市政上の重要案件を審査及び調査するため,9月15日及び16日の2日間,委員会を開催しましたので,その結果について御報告申し上げます。 付託されました議案3件及び報告1件は,付託後,議長を通じ,それぞれ所管の各常任委員会に対し,調査依頼を行い,その調査結果の報告を受けて慎重に審査を行った結果,議案はいずれも原案どおり可決,報告は報告どおり承認しました。 なお,第48号議案及び第49号議案については,起立採決の結果,賛成多数により可決しました。 また,市政上の重要案件についても,活発で真剣な論議が交わされ,今後も継続して調査することと決定しました。 以下,審査及び調査の過程で論議されました主な事項について申し上げます。 まず,歩行者利便増進道路通称ほこみち)制度の社会実験の内容とにぎわい創出について委員から,ふくみちプロジェクト社会実験の結果が市街地再開発計画の中に溶け込み,にぎわいにつながることを望むが,どのように考えているのかとの問いがあり,理事者から,今回のプロジェクトには再開発組合等の関係者も参加しており,再開発ビルに出店するテナントキッチンカーなどの事業者それぞれがメリットとなる体制づくりができるよう協力関係を築いていきたいと考えている。また,ふくみちプロジェクトの道路空間が様々な事業者のチャレンジする場となり,駅周辺で開業していくような流れが生まれることを期待している。再開発ビルに出店するテナントに加えて,ほこみちでのキッチンカーオープンカフェなどの出店で新たな楽しみ方が増えることから,これらの相乗効果により,にぎわいが創出されるよう取組を進めていくとの答弁がありました。 次に,誘客プロモーションについて委員から,北陸新幹線福井開業2年前「福いいネ!」イベント事業として実施を計画している,近隣自治体と連携した市民参加型の開業PRイベントの詳細な内容について問いがあり,理事者から,このイベントは,福井駅から二次交通でつながる永平寺町,勝山市,大野市と連携して実施する予定であり,新幹線開業を意識するような体験プログラム連携自治体によるブースの出展などを想定している。詳細については,公募型プロポーザル方式により提案を募集し,決定することとなる。今後も,節目の時期を捉え,県や市町と連携し,開業PRや福井の様々な魅力を感じるイベントを開催することで,開業に向けた機運醸成を図りたいとの答弁がありました。 次に,重度障害者福祉施策における自治体としての役割について委員から,現在,来年度からの基幹相談支援センター業務の受託法人を選定しているところであると思うが,新たに受託する法人がこの事業から撤退することのないよう,市として今後どのようにバックアップしていくのかとの問いがあり,理事者から,障害者の相談は年々複雑化しており,問題を解決するためには高度な専門性を有する民間事業所のスキルが必要である。このことから,今後はさらに事業者や専門家と密に連携を取り,対応を強化していきたいと考えている。また,本市では虐待や困難事例の相談などについては専門職を中心に他の業務に優先し,直接自宅に伺うなど,障害者に寄り添った対応を行っている。今後も引き続き,このような対応を通じて基幹相談支援センター業務負担軽減に努めていきたいとの答弁がありました。 次に,新型コロナ対策について委員から,平日昼間はワクチンの個別接種の予約枠がなかなか埋まらないが,夜間や土曜日は予約がいっぱいの状態である。平日昼間の予約枠を絞って夜間の枠を拡充するなど,予約枠の設定を見直す必要があるのではないかとの問いがあり,理事者から,当初9月から10月にかけて,市体育館サブアリーナを会場として,子どもや保護者が接種しやすい土曜日に12歳から18歳の方を対象に420人分の集団接種枠を設けたが,予約開始後すぐに予約が定員に達したため,さらに180人分を追加し,加えて,市防災センターを会場として,12歳から39歳の方を対象に300人分の集団接種を新たに日曜日に追加実施することとした。また,若年層が接種を受けやすくするため,10月中は各土曜日に280人分の個別接種の予約枠を増やすなど,協力いただける医療機関において夜間,休日の接種体制を確保していくとの答弁がありました。 次に,新学校給食センター整備運営事業について委員から,将来を見通すことは困難であるが,想定外のことが発生するものとして考えておく必要がある。万が一,事業者が倒産した場合,学校給食の提供に影響はないのかとの問いがあり,理事者から,落札したグループは本事業を行うためだけの特別目的会社であるSPCを設立することとなるが,万が一,SPCを構成する企業のうち,ある企業が倒産した場合でも,代わって事業を続ける企業をあらかじめ設定している事例が多くなっている。そのため,このような場合でも事業は継続され,学校給食の提供は続けられるものと考えているとの答弁がありました。 以上が当委員会での審査結果並びに調査結果の概要でございます。議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(皆川信正君) 以上をもちまして各常任委員会及び予算特別委員会の審査結果報告は全部終了しました。 ただいまの各委員長報告に対し,質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 第50号議案,第52号議案ないし第55号議案,第60号議案ないし第63号議案,第29号報告,陳情第7号については討論の通告がございませんので,直ちに採決したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,採決します。 ただいま申し上げました各案件に対する各委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおり,それぞれ可決,承認,採択すべきものであります。 お諮りします。 以上の各案件は,各委員長の報告どおり決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,第48号議案について討論の通告がありましたので許可します。 なお,発言は論点を明確にし,簡明にされますようお願いします。 23番 鈴木正樹君。 (23番 鈴木正樹君 登壇) ◆23番(鈴木正樹君) 日本共産党の鈴木正樹です。私は,ただいま討論の対象となっております第48号議案 令和3年度福井市一般会計補正予算に反対する立場から討論を行います。 まず,予算案について,新型コロナに対応するものや困窮者対策等には賛成です。しかし,補正予算案には来年4月から3年間,社北小学校学校給食調理業務を民間委託するための債務負担行為が計上されています。これまでその都度指摘してきましたが,学校給食調理業務を民間委託しても,経費削減はほとんど見込めません。長年にわたり,市は調理師の新規採用を行ってこなかった結果,市の調理師職員は比較的給与が高額な50代後半の職員ばかりとなっているため,見かけ上,削減できるように見えるだけです。実際は直営で続けても,職員の定年退職と新規採用を行っていくだけで全体の人件費が減るため,費用の削減効果はほとんどありません。もはや学校給食を民営化する具体的なメリットが見えません。民営化すればそれでいいという,目的なき民営化となっています。 先日の教育民生委員会では,委託費の算定に当たって,そのほとんどを人件費として使われることを想定しながら,実際に人件費にどの程度支払われているかの調査は,全く行っていない,これからも行う必要はないと考えているとの答弁がありました。学校給食の調理は1日に扱う食数が数百から数千にも及ぶ上,厳しい衛生管理基準を毎日クリアし続けることが要求されます。結果,実際には市内・県内の企業は参入できず,県外大手が参入し続けています。市の今のやり方では市民の税金が県外大手の本社にどれほど吸い上げられているのかも分かりません。税金の使い方としても不透明で無責任なやり方です。福井市の直営調理員の皆さんは数十年にもわたり一度も食中毒を出さず,安全・安心の給食として実績も十分であり,経費の面でも質の面でも,税金の使い方の透明性という点でも,直営で運営することこそ市民の願いに最も応えられるやり方です。よって,民間委託に反対するものです。せめて調理員への人件費の支払い状況を聞き取る調査ぐらいは行うべきだということを強く指摘しておきたいと思います。 以上,補正予算案に反対すべきとの立場から,日本共産党を代表しての討論を終わります。 ○議長(皆川信正君) 次に,7番 近藤實君。 (7番 近藤實君 登壇) ◆7番(近藤實君) 無所属,自民党員の近藤です。 第48号議案 令和3年度福井市一般会計補正予算のうち,反対するのは,ふくい元気「買い福(回復)」キャンペーン事業3億2,547万2,000円です。これは,苦境に立つ小売・サービス業を応援するとともに,落ち込んだ地域経済を下支えするため,市内小規模店等で使用できるデジタルクーポンを発行するというものです。 このデジタルクーポン事業は,福井県が行っている「ふく割」と似た事業とのことですが,私自身はふく割のことを全く知りませんでした。関心がありませんでした。したがって,使ったことはもちろんありませんでした。 9月補正予算で,福井市でも同種の事業を計画していることを知って,ふく割について勉強してみました。自分でふく割のページを検索し,分からない点を電話で聞いて,息子の手を借りて何とか登録し,利用できるお店を探し,クーポンを取得し,お店へ行って使ってみました。使ってみた後で,県の担当部署に電話し,制度のこと,消費喚起効果のことなどいろいろ質問しました。日本銀行の福井事務所でも消費喚起効果について聞いてみました。 それでは,反対する理由を5つ申し上げます。 第1に,苦境に立つ小売・サービス業を応援するとのことですが,ほとんど効果がないと思います。ふく割と同様の制度とのことですから,現在ふく割を利用できるお店屋さんを例に挙げてお話しいたします。 例えば散髪屋さんの場合,散髪代が4,000円なら,利用金額が2,500円以上のためクーポンで500円の割引きとなり,お客さんにとっては得となります。しかし,散髪屋さんは,大体が固定客だと考えられますから売上げの増加にはなりません。一方で,クーポンを現金化する場合は,2か月分が翌月末に振り込まれます。散髪屋さんにとってメリットはないように思います。私がいつも行く散髪屋さんはそう言っていました。 近くの肉屋さんも,ふく割は売上げにはほとんど影響がない,ないよりはいいと思うけれどもと言っていました。 近くの洋菓子屋さんは,ふく割を使う人は1割くらい,売上げにはほとんど寄与していないと言っていました。ただし,4,000円ほどの予定で買いに来たけれども,5,000円で1,000円割引きになるなら5,000円分買おうと言って余分に購入してくれることはあるそうです。 スーパーマーケットの場合,食料品など日常生活用品の購入のために利用しますから,やはり消費が増えることはあまり期待できないと思います。実際,他自治体での過去のプレミアム商品券の消費喚起調査などを見ても,このことの裏づけを確認できます。 また実際,地元の小規模店を見てみると,ふく割の登録店はそれほど多くはありません。小規模店にとって魅力的な制度になっていないのだと思います。 第2に,落ち込んだ地域経済を下支えするとのことですが,ほとんど効果がないと思います。プレミアム分の3億円は,福井市の人口26万人で割ると1人当たり1,153円です。この程度のプレミアムで落ち込んだ地域経済を下支えすることになるのでしょうか。ちなみに,福井県民1人当たりの平均所得金額(平成30年度)は319万8,000円です。 昨年5月,6月にコロナ対策として国民1人当たり10万円の給付金が支給されました。福井市の場合,総額260億円ほどです。莫大な金額ですが,どれほどの消費押し上げ効果があったのでしょうか。このたびのふくい元気「買い福(回復)」キャンペーン事業の87倍の額ですが,目に見える消費押し上げ効果があったのか,よく分かりません。 ちなみに,日本経済新聞電子版の出世ナビ,デンシバによると,「内閣府は総額12兆8,000億円の給付金のうち約55%が消費に回り,7.1兆円の経済効果を生むと試算した。一方,第一生命経済研究所の政府統計からの試算では,消費押し上げ効果は2割程度にとどまった。三菱総合研究所が5,000人を対象に給付金の使途を尋ねた調査でも,押し上げ効果は3割程度だった」とのことです。 第3に,デジタルクーポンについてですが,公平・平等という観点から,問題が大きいと思います。福井県のふく割登録者数は9月9日時点で20万2,000人です。人口は76万1,000人ですから,登録割合は26%です。4人に1人しか登録していません。また,登録した人が皆さん利用しているわけではないと思います。 私の友人がこう言っていました。「35歳の息子は早くに登録したが,常にチェックしないと欲しい物と店とのタイミングが合わないから一度も使っていない」とのことです。別の女性の方は,「私は,この事業,市の方針が電磁的な方法によるものなら二の足を踏みそうな気がします。福井市の人口は26万人ですが,ゼロ歳から14歳と,65歳以上を合わせると42%になります。その人たちは使えない方が多いのでは」と言っていました。 また,私が友人知人に電話やラインで聞いたところでは,ふく割を使ったことがある人は26人中8人,31%でした。知らない人も何人もいました。 このクーポンは税金を投入するものです。しかし,公平・平等の観点から,問題が非常に大きいと思います。 第4に,経済効果についてですが,経済効果はあまり期待できないと考えます。 みずほ総合研究所のプレミアム付商品券の経済効果という報告書(2015年6月24日付)には以下のように書かれています。「プレミアム付商品券等の発行による消費押し上げ効果は640億円,予算(約2,500億円)の4分の1から3分の1程度にとどまる」,「プレミアム付商品券による個人消費の押し上げ効果は,商品券をきっかけに新たな需要が喚起され,かつその他の消費が減少しない分と考えられる。例えば,ふだん購入するような食料品や日用品を商品券で買い,そこで浮いた金額を全て貯蓄に回してしまえば,押し上げ効果はゼロとなる。また,商品券によって一時的に消費が喚起されたとしても,その後の反動減は避けられない。つまり,需要の先食い分と反動減は,ならしてみた場合に消費全体を変化させるものではない。かつてプレミアム付商品券を自治体独自に発行した例では,予算の2倍から5倍もの消費押し上げ効果があったと報告されているが(まち・ひと・しごと創生総合戦略及び地域住民生活等緊急支援のための交付金に関する説明会資料(2015年1月9日)),これらの数値には上記のようなマイナス効果が織り込まれておらず,効果が過大に推計されている可能性がある」とのことです。 先日,日本銀行の福井事務所に電話して,経済効果について聞いてみました。「ふく割,また福井市が今後行うクーポンについて消費喚起効果,経済効果はあると思う。しかし,消費喚起効果を正確に検証するには,市民にアンケート調査等でどのように利用したかを確認することが必要だ」と言っておられました。今後のためにも,商工振興課でアンケート調査をぜひしていただくことをお願いしたいと思います。 第5に,ふくい元気「買い福(回復)」キャンペーン事業中小企業への支援対策として決定した検討過程についてお聞きしたいと思います。商工労働部内でどれだけしっかりした議論をされたのでしょうか。また,商工労働部では,ふく割の取扱店を回って利用状況や効果の聞き取りをしているのでしょうか。 昨年は,がんばれ福井応援券が発行されました。4,000円の販売価格で6,000円分の商品券を1世帯当たり2セットまで,郵便局で購入できるというものでした。プレミアム率は50%でしたが,人気はありませんでした。売れ残り分は,10月から5セット,10セットを再度抽せんにより売り出すことになりました。こちらはプレミアム金額の総額が大きいので購入希望者が殺到しました。 私は,今回の事業を含め,プレミアムクーポン,商品券事業はとても難しい事業だと思います。 結論として申し上げたいのは,事業費の3億円はほとんど無駄に消えていってしまうということです。先日の経済企業委員会では,消費喚起効果については予算額の3倍から4倍とのことでしたが,空想のように思います。3億円は極めて大きな金額です。もっと有効に使うべきだと思います。売上げが減少し,経営が困難になっている中小事業者や医療関係者に直接届く支援のほうがよいと考えます。 以上で反対討論を終わります。 ○議長(皆川信正君) 以上で討論を終結します。 それでは,採決します。 第48号議案に対する予算特別委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおり可決であります。 お諮りします。 第48号議案については,委員長の報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立) 御着席ください。 起立多数であります。よって,そのように決しました。 次に,第49号議案,第51号議案,第56号議案ないし第59号議案,陳情第8号及び陳情第9号について討論の通告がありましたので許可します。 23番 鈴木正樹君。 (23番 鈴木正樹君 登壇) ◆23番(鈴木正樹君) 日本共産党の鈴木正樹です。私は,ただいま討論の対象となっております第49号議案 令和3年度福井市競輪特別会計補正予算,そして第51号議案 福井市個人情報保護条例の一部改正について,第56号議案ないし第59号議案に反対し,陳情第8号 地域活性化の拠点である美山庭球場「ウインク」の積極活用について,陳情第9号 辺野古新基地建設の中止と,普天間基地の沖縄県外・国外移転について国民的議論を行い,憲法に基づき公正かつ民主的に解決することを求める意見書の提出についてを不採択とすべきものとした委員長報告に反対し,採択すべきとの立場から一括して討論を行います。 まず,予算案や議案について,災害復旧関連予算などには賛成です。しかし,全体として政府に追随しており,市民の声や願いに真摯に応えるものとなっていないことから反対するものです。 競輪特別会計の補正予算は,大阪・関西万博に関わる協賛金を支出するものですが,安倍政権時代から大阪府と大阪市が政府と一体で進めてきた大阪万博誘致は,IR,カジノとセットで進められており,大阪府民や大阪市民の中にも,万博を口実にした巨大開発の無駄遣いや,賭け事の合法化を拡大するカジノ解禁に道を開くとして批判の声が根強くあります。そのような大阪万博に協賛する予算には賛成しかねます。 第51号議案は,デジタル庁発足に伴い,マイナンバー制度の所管を総務省から内閣直轄のデジタル庁へ移管し,各省庁を横断しての利用を拡大していくものです。情報の集積や各省庁を横断しての利用範囲を広げれば,不正利用されたときの被害を増大させる危険性があり,反対するものです。 第56号議案は,新クリーンセンターの調整池の整備工事の契約です。落札された金額は税抜きで2億1,520万8,000円で,失格価格との差は0.2%もありません。最近の土木工事は,資材費や人件費の高騰で落札率は約9割となっているところ,今回の落札率は78.26%と1割も低くなっています。これでは下請に入る業者や,そこで働く労働者の待遇がまともに守られていくのか疑問です。教育民生委員会で,労働者に直接,賃金の支払い状況を聞き取ることを答弁したことは,労働者の権利と待遇を守る上では一歩前進と評価しますが,落札額が低過ぎることから反対するものです。 第57号議案は,東安居団地D棟の新築工事ですが,その落札率が予定価格の約98%とかなり高くなっています。失格となった3社の入札額はいずれも予定価格の90%から91%で,価格としては妥当なものです。最低制限価格を1円でも下回れば,とにかく失格にする機械的な運用で,この工事1件で最大7,500万円もの税金が余計に投入されます。こういうときにこそ,より低い価格を提示した業者への調査を行い,柔軟に対応すべきです。最少の投資で最大の効果という税の大原則からいっても課題があるとの考えから反対します。 第58号議案は,新しく救急車を購入するためのものです。買換えが必要であることは理解しますし,搭載する医療機器は市内業者から購入することとするなど,改善を行ってきたことも評価するものですが,落札率は約95%と非常に高く,入札に参加した業者も2社だけで,競争が働いたとは言えず,賛成しかねます。 第59号議案は,旧美山森林温泉みらくる亭を無償で民間に譲り渡すものです。様々な条件づけをしているものの,譲渡した後はもう人のものですから,市が介入できる担保はありません。また,美山地区住民からは,美山から市営の施設がなくなっていくことへの不安の声も出ており,施設の無償譲渡に反対するものです。 陳情第8号は,美山地区テニス協会の皆さんが,美山庭球場「ウインク」の市営施設としての存続を求め,地域住民と共に積極的な活用を進めてほしいというものです。福井市は市有施設として存続しない理由について,財政再建と費用対効果を説明していましたが,ハピリンのプラネタリウムなどは,毎年もっと巨額の赤字を出し続けているではありませんか。市営施設の費用対効果を言い出せば,そのほとんどは存続する理由を失います。地域活性化のために公的に存続してほしいという地区住民の願いに応え,一緒にどう有効活用していくかを探求することこそ,行政としての正しいやり方ではないでしょうか。よって,陳情は採択すべきです。 陳情第9号は,沖縄県名護市,辺野古の海に政府が建設を進めようとする在日米軍新基地の建設について,いま一度国民的な議論を行った上で建設の是非を問うべきだというものです。そもそも日本国土の0.6%にすぎない沖縄県に,在日米軍基地施設の70%以上が集中しており,在日米軍の負担を沖縄県民は押しつけられてきました。その基地負担の軽減が必要なのは明らかです。 沖縄は国内で唯一の地上戦が行われ,ごうや洞窟に逃げ込む住民の多くが火炎放射器やダイナマイトで殺されるなど,凄惨で悲しい戦争を経験しました。その後,サンフランシスコ講和条約が締結された直後には,銃剣で脅して住民を追い出し,ブルドーザーで家や畑を潰して米軍基地が造られたのです。結果,沖縄の在日米軍基地は,普天間基地がそうであるように町のど真ん中に造られ,その基地の周りに住宅地や商業地が追いやられています。 このような悲痛な歴史と紆余曲折を経て,2019年2月に行われた県民投票では,辺野古新基地建設に7割の住民が反対し,知事選挙や国政選挙でも新基地建設に反対する候補者が勝利を繰り返すなど,沖縄県民は,新基地建設は許さないとの声を繰り返し日本政府に突きつけてきました。この声を無視し続ける日本政府のやり方は,およそ民主主義の国ではあり得ない暴挙です。その上,辺野古新基地建設の埋立工事に使うための土砂を沖縄本島南部から採取しています。意見書にもあるように,沖縄本島南部の土砂には凄惨な沖縄戦で亡くなった,県民のおじいやおばあの遺骨が数多く眠っています。その遺骨ごと米軍基地の埋立てに使うとは,もはや人の所業ではありません。本意見書が求めることは,民主主義国家なら当然のことであり,採択すべきであることを強く訴えます。 以上,各議案に反対し,陳情を採択すべきとの立場から,日本共産党を代表しての討論を終わります。 ○議長(皆川信正君) 以上で討論を終結します。 それでは,採決します。 まず,陳情第8号を除く,第49号議案,第51号議案,第56号議案ないし第59号議案,陳情第9号について採決します。 ただいま申し上げました各案件に対する各委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおりそれぞれ可決,不採択とすべきものであります。 お諮りします。 以上の各案件は,各委員長の報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立) 御着席ください。 起立多数であります。よって,そのように決しました。 次に,陳情第8号について採決します。 陳情第8号に対する教育民生委員会の審査結果は,お手元の報告書のとおり不採択とすべきものであります。 お諮りします。 陳情第8号については,委員長の報告どおり不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。 (賛成者起立) 御着席ください。 起立多数であります。よって,そのように決しました。──────────────────────
    ○議長(皆川信正君) 次に,日程3 予算特別委員会継続調査についてを議題とします。 お諮りします。 本特別委員会の付託案件であります市政上の重要案件については,先ほどの委員長の報告どおり継続調査と決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(皆川信正君) 次に,日程4ないし日程8を会議規則第35条の規定により一括議題とします。 事務局朗読は省略します。 提出者の提案理由の説明を求めます。 (市長 東村新一君 登壇) ◎市長(東村新一君) ただいま上程されました第64号議案から第67号議案及び第30号報告につきまして,一括して提案理由を申し上げます。 まず,第64号議案 令和2年度福井市各会計歳入歳出決算の認定についてでございます。 令和2年度の一般会計及び特別会計の歳入歳出決算につきまして,議会の御認定をいただきたく,地方自治法第233条第3項の規定により,監査委員の審査意見をつけて提案する次第でございます。 次に,第65号議案 令和2年度福井市水道事業会計及び第67号議案 令和2年度福井市下水道事業会計における剰余金の処分及び決算の認定についてでございます。 令和2年度の剰余金の処分について,地方公営企業法第32条第2項の規定により,御議決及び同会計の令和2年度決算について,同法第30条第4項の規定により,監査委員の審査意見をつけて御認定をお願いするものでございます。 次に,第66号議案 令和2年度福井市簡易水道事業会計決算の認定についてでございます。 地方公営企業法第30条第4項の規定により,同じく監査委員の審査意見をつけて議会の御認定をお願いするものでございます。 なお,これら各議案の細部につきましては,決算特別委員会の御審議等におきまして,詳細に御説明申し上げたいと存じます。 何とぞ慎重に御審議の上,妥当な御議決をいただきますようお願い申し上げます。 続いて,第30号報告 令和2年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率等の報告についてでございます。 地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定により,令和2年度決算における健全化判断比率及び資金不足比率につきまして,監査委員の審査意見をつけて御報告するものでございます。 また,過去の実質公債費比率及び将来負担比率の数値につきまして,修正がありましたので,併せて御報告させていただきます。 よろしくお願いいたします。 ○議長(皆川信正君) ただいま説明のありました第64号議案ないし第67号議案,第30号報告について質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。────────────────────── ○議長(皆川信正君) 次に,日程9 決算特別委員会の設置及び付託について並びに日程10 決算特別委員会委員の選任についてを会議規則第35条の規定により一括議題とします。 まず,決算特別委員会の設置及び付託についてお諮りします。 この際,10名をもって構成する決算特別委員会を設置し,先ほど上程しました各案件のうち,第64号議案ないし第67号議案についてを付託の上,審査することにしたいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 次に,決算特別委員会委員の選任についてお諮りします。 ただいま設置されました本特別委員会の委員の選任については,委員会条例第8条第1項の規定により議長から指名したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,指名します。 5番 寺島恭也君,6番 津田かおり君,8番 水島秀晃君,13番 伊藤洋一君,16番 中村綾菜君,19番 片矢修一君,21番 堀江廣海君,26番野嶋祐記君,27番 堀川秀樹君,30番 見谷喜代三君,以上10名の諸君を決算特別委員会委員に選任することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 なお,第30号報告については,関係法の規定により,議会に提出,報告するだけでよいことになっておりますので,御了承願います。 ここでお知らせします。 この後の休憩時に正副委員長互選のため,決算特別委員会を第2委員会室で開催します。 ここで暫時休憩します。             午後2時37分 休憩──────────────────────             午後2時54分 再開 ○議長(皆川信正君) 休憩前に引き続き会議を再開します。 休憩中に開催されました決算特別委員会におきまして,正副委員長の互選が行われましたので,その結果を御報告します。 委員長 堀川秀樹君,副委員長 中村綾菜君,以上であります。 ただいま決算特別委員長から付託案件の審査について,閉会中も継続して行いたい旨の申出がありました。この際,決算特別委員会の閉会中の継続審査についてを日程に追加し,議題とすることに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(皆川信正君) それでは,決算特別委員会の閉会中の継続審査についてを議題とします。 お諮りします。 本件は,委員長からの申出のとおり,閉会中も継続して審査することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(皆川信正君) 次に,日程11 市会案第11号 地方財政の充実・強化を求める意見書についてを議題とします。 お諮りします。 提出者の説明は,会議規則第37条第3項の規定により省略したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,事務局に案文を朗読させます。 (事務局朗読)  地方財政の充実・強化を求める意見書 新型コロナウイルスの発生により,今,地方自治体には新たに多くの行政需要が発生している。ワクチン接種体制の構築,防疫体制の強化,「新しい生活様式」への変化を余儀なくされた市民の日常生活から発生する問題など,あらゆる課題への即時の対応が求められている。それと同時に,医療・介護など社会保障への対応,子育て支援策の充実,地域交通の維持・確保など,少子・高齢化の進展とともに,従来からの行政サービスに対する需要もこれまで以上に高まっている。しかし,現実に公的サービスを担う人材は不足しており,疲弊する職場実態にある中,近年多発している大規模災害,またデジタル・ガバメント実現への対応も迫られている。 こうした地方の財源対応について,政府はいわゆる「骨太方針2018」に基づき,2021年度の地方財政計画までは,2018年度の地方財政計画の水準を下回らないよう,実質的に同水準を確保してきた。しかし,新型コロナウイルスへの対応により巨額の財政出動が行われる中,2022年度以降の地方財源が十分に確保できるのか大きな不安が残されている。 このため,2022年度の政府予算と地方財政の検討に当たっては,コロナ禍による新たな行政需要なども把握しながら,歳入・歳出を的確に見積もり,地方財政の確立を目指すことが必要である。 以上のことから,下記の事項の実現を求める。          記1 社会保障,防災,環境,地域交通,人口減少,デジタル化対策など,増大する地方自治体の財政需要を的確に把握し,これに見合う地方一般財源総額の確保を図ること。2 とりわけ,新型コロナウイルス対策として,ワクチン接種体制の構築,感染症対応業務を含めた保健所体制・機能のより全体的な強化,その他の新型コロナウイルス対応事業,また地域経済の活性化まで踏まえた十分な財源措置を図ること。3 子育て,地域医療の確保,介護や児童虐待防止,生活困窮者自立支援など,急増する社会保障ニーズが自治体の一般行政経費を圧迫していることから,地方単独事業分も含めた十分な社会保障経費の拡充を図ること。また,人材を確保するための自治体の取組を支える財政措置を講じること。4 デジタル・ガバメントの実現に向けた自治体業務システムの標準化については,自治体の実情を踏まえるとともに,目標時期の延長や一定のカスタマイズを可能とするなど,より柔軟に対応すること。また,地域経済を活性化させるためにも,自治体業務システムの標準化は地域の企業を主体とし,地域経済の活性化に資するものとすること。さらに,地域での人材育成を図るなど,地域デジタル社会推進費の有効活用も含めて対応すること。5 「まち・ひと・しごと創生事業費」として確保されている1兆円について,引き続き同規模の財源確保を図ること。6 2020年度から始まった会計年度任用職員制度について,今後も当該職員の処遇改善が求められることから,引き続き所要額の調査を行うなどして,増大する財政需要を十分に満たすこと。また,処遇改善額が明確となるよう配慮すること。7 特別交付税の配分に当たり,諸手当等の支給水準が国の基準を超えている自治体に対して,このことを理由とした特別交付税の減額措置を行わないこと。8 森林環境譲与税の譲与基準については,より林業需要の高い自治体への譲与額を増大させるよう見直すこと。9 地域間の財源偏在性の是正に向けては,偏在性の小さい所得税・消費税を対象に国税から地方税への税源移譲を行うなど,抜本的な改善を行うこと。  また,コロナ禍において固定資産税の軽減措置等が行われたことはやむを得ないものの,各種税制の廃止,減税を検討する際には,地方6団体などを通じて,自治体の意見,地方財政に与える影響を十分検証した上で,代替財源の確保をはじめ,財政運営に支障が生じることがないよう対応を図ること。10 地方交付税の財源保障機能・財政調整機能の強化を図り,市町村合併の算定特例の終了への対応,小規模自治体に配慮した段階補正の強化など対策を講じること。11 地方交付税の法定率を引き上げるなど,引き続き臨時財政対策債に頼らない地方財政の確立に取り組むこと。 以上,地方自治法第99条の規定に基づき,意見書を提出する。 令和3年9月22日                 福井市議会 ○議長(皆川信正君) それでは,市会案第11号について質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 ただいま議題となっております市会案第11号については,会議規則第37条第3項の規定により,委員会付託を省略し,また討論の通告がございませんので直ちに採決したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,採決します。 市会案第11号については,原案のとおり決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(皆川信正君) 次に,日程12 市会案第12号 コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書についてを議題とします。 お諮りします。 提出者の説明は,会議規則第37条第3項の規定により省略したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,事務局に案文を朗読させます。 (事務局朗読)  コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方  税財源の充実を求める意見書 新型コロナウイルス感染症のまん延により,地域経済にも大きな影響が及び,地方財政は来年度においても,引き続き,巨額の財源不足が避けられない厳しい状況に直面している。 地方自治体では,コロナ禍への対応はもとより,地域の防災・減災,雇用の確保,地球温暖化対策などの喫緊の課題に迫られているほか,医療介護,子育てをはじめとした社会保障関係経費や公共施設の老朽化対策費など将来に向け増嵩する財政需要に見合う財源が求められる。 その財源確保のため,地方税制の充実確保が強く望まれる。 よって,国においては,令和4年度地方税制改正に向け,下記事項を確実に実現されるよう,強く要望する。          記1 令和4年度以降3年間の地方一般財源総額については,「経済財政運営と改革の基本方針2021」において,令和3年度地方財政計画の水準を下回らないよう実質的に同水準を確保するとされているが,急速な高齢化に伴い社会保障関係経費が毎年度増大している現状を踏まえ,他の地方歳出に不合理なしわ寄せがなされないよう,十分な総額を確保すること。2 固定資産税は,市町村の極めて重要な基幹税であり,制度の根幹を揺るがす見直しは家屋・償却資産を含め,断じて行わないこと。生産性革命の実現や新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として講じた措置は,本来国庫補助金などにより国の責任において対応すべきものである。よって,現行の特例措置は今回限りとし,期限の到来をもって確実に終了すること。3 令和3年度税制改正において土地に係る固定資産税について講じた,課税標準額を令和2年度と同額とする負担調整措置については,令和3年度限りとすること。4 令和3年度税制改正により講じられた自動車税・軽自動車税の環境性能割の臨時的軽減の延長について,更なる延長は断じて行わないこと。5 炭素に係る税を創設又は拡充する場合には,その一部を地方税又は地方譲与税として地方に税源配分すること。 以上,地方自治法第99条の規定に基づき,意見書を提出する。 令和3年9月22日                 福井市議会 ○議長(皆川信正君) それでは,市会案第12号について質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 ただいま議題となっております市会案第12号については,会議規則第37条第3項の規定により,委員会付託を省略し,また討論の通告がございませんので直ちに採決したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,採決します。 市会案第12号については,原案のとおり決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 ただいま可決しました市会案第11号及び市会案第12号の意見書における字句の整備並びに取扱いにつきましては,議長に御一任願います。────────────────────── ○議長(皆川信正君) 次に,日程13 第68号議案 固定資産評価審査委員会委員の選任についてを議題とします。 提出者の提案理由の説明を求めます。 (市長 東村新一君 登壇) ◎市長(東村新一君) ただいま上程されました第68号議案 固定資産評価審査委員会委員の選任について提案理由を御説明申し上げます。 このたび,同委員会委員の増田健治氏が9月30日をもって任期満了となられます。つきましては,その後任として再び同氏を選任いたしたいと存じますので,地方税法第423条第3項の規定により議会の御同意を賜りたく,この案を提出した次第でございます。 同氏は,人格,識見とも固定資産評価審査委員会委員として適任と存じますので,よろしく御審議の上,御同意を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(皆川信正君) ただいまの説明に対し,質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 ただいま議題となっております第68号議案については,会議規則第37条第3項の規定により,委員会付託を省略し,また討論の通告がございませんので直ちに採決したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,採決します。 第68号議案 固定資産評価審査委員会委員の選任については,増田健治君を選任することに同意を求められております。 これに同意することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 ただいま固定資産評価審査委員会委員の選任に同意を得られました増田健治君から御挨拶を受けたいと存じます。 ◎増田健治 君 このたび固定資産評価審査委員会委員に選任されました増田健治と申します。ただいまは選任に御同意いただきまして,誠にありがとうございます。 固定資産評価審査委員会制度は,市民の方々にはまだ十分には理解されていない制度であろうと考えております。固定資産評価審査委員会は,納税者が固定資産税の評価額に不服がある場合に,審査,決定する機関でございます。固定資産税評価額は固定資産税の増減に直結し,固定資産税は市の税収の根幹をなすものでございます。納税者または課税者側に偏ることなく,公平,中立に行わなければなりません。 再任ではございますが,このような責務を十分認識いたしまして,委員としての責務を果たしてまいりたいと思いますので,先生方には何とぞ御理解と御協力のほど,よろしくお願い申し上げます。 簡単ではございますが,私の挨拶とさせていただきます。今日はどうもありがとうございました。(拍手)────────────────────── ○議長(皆川信正君) 次に,日程14 人権擁護委員候補者の推薦についてを議題とします。 理事者の推薦理由の説明を求めます。 (市長 東村新一君 登壇) ◎市長(東村新一君) ただいま議題となりました人権擁護委員候補者の推薦について御説明申し上げます。 この推薦に当たりましては,人権擁護委員法第6条第3項の規定により,議会の意見を聞いて推薦するよう定められております。 本年12月31日をもって高務智子氏,山本利幸氏の2名の委員が任期満了となられます。 つきましては,山本利幸氏を引き続き再任候補者として,また高屋興子氏を新任候補者として推薦いたしたいと存じます。 両氏は人格,識見ともに人権擁護委員として適任と存じますので,議会の御意見を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(皆川信正君) ただいま説明のありました人権擁護委員候補者の推薦について,議会の意見を求められております。 御意見はございませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御意見なしと認めます。 お諮りします。 ただいま議題となっております人権擁護委員候補者の推薦については,山本利幸君,高屋興子君の2名を推薦することに異議がない旨を答申することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 以上をもちまして本日の議事日程は全部終了しました。 ここで,市長から発言の申出がありますので,この際,これを許可します。 (市長 東村新一君 登壇) ◎市長(東村新一君) 議長のお許しをいただき,令和3年9月福井市議会定例会の閉会に当たり,一言御挨拶を申し上げます。 議員の皆様には,8月30日の開会以来,補正予算をはじめ,条例改正など,提出いたしました各議案につきまして,慎重かつ熱心に御審議いただき,御議決をいただきましたことに厚くお礼申し上げます。 本定例会を通じていただきました議員各位の貴重な御意見や御提案につきましては,各施策に反映できますよう最善を尽くしてまいります。 さて,県内における新型コロナウイルス感染症は,8月25日に過去最多となる56人の新規感染者が発生したほか,各所でクラスターが相次ぐなど,変異型ウイルスが猛威を振るっております。しかし,現場で奮闘している医療従事者の皆様をはじめ,市民の皆様,事業者の皆様の感染拡大防止への御理解と御協力により,新規感染者数,入院患者数ともに減少の兆しが見え始めてまいりました。 それに伴い,8月6日から38日間続いた福井県緊急事態宣言も,今月13日にようやく感染拡大特別警報に引き下げられました。 しかしながら,直近1週間の新規感染者数が108人と,いまだ高い水準となっているなど,感染再拡大の懸念は拭えず,引き続き強い警戒が必要な状況が続いております。 こうした中,本市では,若年層のワクチン接種促進に向けて,市医師会,市薬剤師会,県看護協会の全面的な協力を得ながら,接種の機会を拡充,新設するなど,接種体制を再構築しております。 ワクチン接種は感染拡大の抑止への鍵と考えており,今後も速やかなワクチン接種完了に向け,力を尽くしてまいりますので,議員各位には引き続き御理解を賜りますようお願い申し上げます。 ところで,国において今月1日,デジタル社会形成の司令塔としてデジタル庁が発足し,行政や教育,防災等,様々な分野のデジタル化に向けた取組が本格的に始まります。 本市では,市民の利便性向上や行政運営の効率化を図るため,人工知能など,ICT技術の活用,各種電子申請の推進,マイナンバーカードの普及促進などの各種施策に取り組んでいるところです。 今後,人口減少,少子・高齢化のさらなる進行やアフターコロナ社会の到来など,私たちを取り巻く社会・経済情勢は大きく変わることが想定されますが,より質の高い行政サービスを将来にわたり持続的に提供していくため,国の動向を注視しながら,本市として,引き続きデジタル化に向けた取組を強力に推進してまいります。 さて,これから台風の季節を迎え,大雨や土砂災害等,自然災害の発生が懸念されるところです。 市民の皆様には,災害から御自身や御家族の大切な命を守るため,防災ハンドブックやハザードマップなどを参考にしていただき,自宅や勤務先,通学先の近くにある避難場所を確認するとともに,安全な避難経路を調べておくなど,日頃から備えていただきますようお願い申し上げます。 本市としましても,より迅速かつ正確な避難情報の提供に努めるとともに,避難所等における感染症対策をしっかりと進めるなど,今後も引き続き,市民の安全・安心のため,防災対策の推進や危機管理体制の強化に努めてまいります。 結びになりますが,日に日に暑さも和らぎ,朝晩はすっかり肌寒さも感じられるようになってまいりました。議員各位におかれましては,くれぐれも健康には御留意いただき,ますます御活躍されますことを祈念申し上げ,閉会の挨拶といたします。ありがとうございました。 ○議長(皆川信正君) 以上で会議を閉じます。 これをもちまして令和3年9月福井市議会定例会を閉会します。             午後3時19分 閉会 地方自治法第123条第2項の規定により,本会議の顛末を証するため,ここに署名する。福井市議会議長署名議員署名議員 △〔参照〕              各委員会審査結果報告書             総    務    委    員    会番 号件            名審査結果第51号議案福井市個人情報保護条例の一部改正について原案可決第58号議案財産の取得について (高規格救急車)〃陳情第7号地方財政の充実・強化を求める意見書提出について採択すべきもの陳情第9号辺野古新基地建設の中止と,普天間基地の沖縄県外・国外移転について国民的議論を行い,憲法に基づき公正かつ民主的に解決することを求める意見書の提出について不採択とすべきもの             建    設    委    員    会番 号件            名審査結果第50号議案福井市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部改正について原案可決第57号議案工事請負契約の締結について (東安居団地D棟新築工事)〃第60号議案市道の路線の廃止について〃第61号議案市道の路線の認定について〃第62号議案町の区域を新たに画することについて〃              教  育  民  生  委  員  会番 号件            名審査結果第52号議案福井市指定障害福祉サービスの事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部改正について原案可決第53号議案福井市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について〃第54号議案福井市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正について〃第55号議案福井市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について〃第56号議案工事請負契約の締結について (新ごみ処理施設整備に係る調整池整備工事)〃陳情第8号地域活性化の拠点である美山庭球場「ウインク」の積極活用について不採択とすべきもの              経  済  企  業  委  員  会番 号件            名審査結果第59号議案財産の無償譲渡について (旧福井市美山森林温泉みらくる亭)原案可決                    予算特別委員会番 号件            名審査結果第48号議案令和3年度福井市一般会計補正予算原案可決第49号議案令和3年度福井市競輪特別会計補正予算〃第63号議案令和3年度福井市一般会計補正予算〃第29号報告専決処分の承認を求めることについて (令和3年度福井市一般会計補正予算)承認...